七五三。
やっぱり子どもの成長を形にする記念日だから、衣装にもこだわりたいし、今のカワイイ姿を素敵な写真のなかに残しておいてあげたい。
リンクコーデで家族の一体感を出して、子どもが将来その写真を見た時に、愛情を感じられるようにしてあげたい。
そんなふうに思ってしまうのが、お母さんお父さんというもの。
昔は七五三での写真撮影といえば、ご近所の写真屋さんに行って家族で撮影してもらうのが主流でしたが、今では写真屋さん以外にも選択肢があり、なかには貸衣装を用意してくれるところまであります。
手作り感やオリジナリティで愛情を表現したいお母さんお父さん向けに、家族写真を自分たちで撮る方法と、アドバイスをいくつか紹介したいと思います。
自由度が高くリーズナブルなのは「自撮り」
「スタジオもいいけど、自分たちで撮ってみたいよね」
そう考えるお母さんやお父さんもいるはず。
スマホのカメラ機能は随分と良くなりましたし、アプリを使えばプロ並みの写真を撮ることも可能です。
実際、神社などで七五三の記念撮影を観察していると、カメラマンとは別にお母さんやお父さんがお子さんを四方からスマホでパシャパシャ、なんていう光景も、もはやお馴染み。
しかし、「家族写真」となると・・・少し撮影の難易度が上がります。
一番うれしいのは、ご友人や親族の中にカメラが趣味な方がいて、お願いして撮ってもらうことなのですが・・・
ここでは、自分たちでお子さんとともに、リンクコーデした装いの家族写真を撮る、というテーマでその方法をお話したいと思います。
カメラはどうする?
まず、家族写真を撮るために準備したいのは、カメラ。
これは一眼レフカメラでも、ミラーレスカメラでも、もちろんスマホでも構いません。
本格的にプロ仕様の写真を撮りたいのであれば、一眼レフカメラ、手軽にコンパクトなカメラで色彩鮮やかな写真を撮りたいならミラーレスカメラ、手元にあるもので気軽に撮りたいならスマホ、という選択肢になるのでしょうが、カメラについてはピンからキリまでありますので、正直好みで決めてもいいのかな、と思います。
なぜなら、雑誌に掲載する写真を撮影してきた立場からすると、大切なのは、「光」と「構図」だからです。
大切なのは光と構図!
こちらの写真のように、まずはご家族の表情が映えるよう、「明るさ」には十分にこだわりたいところです。
後々で画像補正もスマホのアプリを利用すれば可能ですが、アプリ補正は最後の手段にとっておき、最初からキレイに撮っておきたいもの。
友人や知人に撮影してもらうのでなければ、三脚とセルフタイマーを利用しての撮影になると思いますが、まずは撮影位置を決めるために、何枚か試し撮りをしてみてください。
この時、スマホカメラの明るさをマニュアルで操作することなく、十分に人物の表情が明るく撮れる場所での撮影がベターです(マニュアル設定がちょっと目を離した瞬間に元の仕様に戻っていた、なんてことはよくありますから)。
そして構図ですが、基本は「目線の高さ」にカメラを設置です。
よく見る家族写真のように、ご家族を真ん中にして撮影するのもいいですが、あえて少し左右どちらかにズラしての撮影だとスタイリッシュな感じがでます。
またこちらの写真のように、基本を外してやや下から見上げるようにして撮影したり、逆に上から見下ろすようにして撮影したりも試しておきたいところです。
横に3分割して被写体を一番左に配置し、残りの2つは背景になるのですが、この背景が被写体を柔らかく強調するような、そんな印象を与えてくれています。
真正面からの写真はいかにも記念撮影、という雰囲気ですので、これはコレで記念に撮っておきたいですが、リンクコーデした衣装をスタイリッシュに見せたいのであれば、構図はとても大切です。
三脚の選び方は?
そしてセルフタイマーで家族写真を撮るのであれば、三脚はマストアイテム。
(写真引用:AMAZON https://www.amazon.co.jp/)
アマゾンなどでもたくさんの三脚が紹介されていますが、スマホで撮影するならばスマホが取り付けられるタイプを選択すること、そして、「安定感」が大切です。
撮影場所により、三脚の脚が長く伸びるほうが便利ですが、脚の長さは机などで代用することもできますから、安定感を重視してほしいと思います。
アマゾンならたくさんのレビューもついていますので、そこで安定感があるものを選ぶと、いいでしょう。
光の当て方はココを意識
屋外での撮影を念頭に置いて書いてきましたが、室内で撮影する場合に気をつけたいのが、光の当て方です。
ライトやレフ板をカメラマンのように用意するのもひとつですが、これだと人手が必要になるので、屋外同様に自然光を活用しての室内撮影がオススメです。
屋外でも室内でも同様ですが、光が強すぎず、しかし被写体を明るく撮るために十分な光が入ってくる場所の確保を、まずは心がけてください。
そして光の当て方について、おさえておきたいのが「斜光」という、被写体の斜め前から光が当たるようにする状態。
最もよく使われている光の当て方であり、被写体である家族に程よく陰影が入るので、立体感のある、自然な印象の写真に仕上がります。
そして光が強すぎなければ試したいのが、「逆光」。
光が強いと顔が黒くなってしまいますが、程よい光具合だと、肌を最もキレイに写すことができる光でもあります。
柔らかく優しい印象に仕上がるので、可能であれば逆光も試したいところです。
さああとはセルフタイマーでカシャッ!
光の当たり方を意識して家族写真の撮影場所を決め、構図を決定してからスマホに三脚をつけ、安定感を確認してからセルフタイマーで撮影。
光の当たり具合と構図さえバッチリであれば、自ずと印象的な写真が撮れるはずです。
何度か試しているうちに、光も構図もこなれてきますので、上手な写真は数をこなすことで撮れるようになってきます。
スマホやデジタルカメラのおかげで、たくさんの写真が撮れるようになったので、とてもありがたい時代になったと感じています。
ですから基本的な知識と準備のあと、最も気をつけるべきは、お子さんのご機嫌かもしれません。
お母さんやお父さんが家族写真に夢中になって、肝心要のお子さんが飽きてしまったり、機嫌を損ねたりしてしまっては、せっかくのリンクコーデも台無しです。
七五三の主役はあくまでもお子さん。
お子さんが楽しめるように撮影をすることも、自分たちで行う記念撮影の醍醐味ですね。
最後に
リンクコーデで愛情を表現して、写真にも愛情があふれるようにしたい。
だったら自分たちでこだわりの一枚を撮影したい。
そんなお母さんとお父さん向けに、この記事を書きました。
ここで必要なのは、カメラ代わりのスマホと三脚だけ。
カメラよりもむしろ、写真の構図や光の当て方が大切と書いてきました。
家族写真とは少しズレますが、お子さんの印象的な写真を撮りたい場合、オススメなのが、「お子さんに寄って」撮影することです。
いわゆる、アップですね。
単なる真正面からのアップではなく、上からのアップや下からのアップ、また意外な部分のアップは、インパクト抜群で、しかもかわいらしさを際立たせることもできます。
全身写真も撮っておくといいですが、全身写真ならば歩いている姿を横から撮影したり、正面から地面スレスレの位置で見上げるようにして撮影したりするのもいいでしょう。
リンクコーデした部分だけをアップで撮るのも、いいですね。
光の当て方と構図だけで、お子さんのいろいろな表情を撮れますし、家族の雰囲気も柔らかく優しく撮ることもできます。
ぜひ、リンクコーデで衣装にもこだわったなら、写真にもこだわってみてください。
写真撮影の思い出は、お子さんに語り聞かせる絶好の機会でもありますから。
追伸
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