私たちが成人式を迎えたのは
随分と前のことだと思いますが、
今これをご覧の方が親御さんであるならば、
息子さんの成人式に何を贈ろうかを
考えているのでは、と想像しています。
20歳を迎えるお子さんを
今日まで育ててきたことは、
あっという間と感じるかもしれませんし、
長かったと感じるかもしれません。
しかしどちらにしても、
幼き頃の可愛らしい笑顔や仕草が
昨日のことのように思われるでしょうし、
成長していくにつれて
大人びた会話をするようになったことも
思い出されるでしょう。
社会的にはお酒も飲める歳であり、
保護者の承諾は必要なくなる
ということです。
これまではお子さんが
友だちとの旅行に参加するには
「保護者の承諾欄」に押印なり署名なりが
必要でしたが、それも必要なくなります。
親の心境からしたら、
19歳であっても20歳になっても変わらない、
手がかかっても可愛い我が子ではありますが、
世の中からすると
大人として扱われる境目です。
そんなことを認識する儀式である成人式。
贈ればいいか一緒に考えてみたいと思います。
1.成人式はいつからはじまった?
翌年3月31日までの年度内に
満20歳を迎える人々を祝福する行事
として知られています。
Wikipediaによると、
市区町村の地方公共団体が
それぞれ運営しているため、成人式という名称からは
必ず開催されるイメージを持っていましたが、
実は自主的な開催とのこと。
国の主催ではなく、各地方公共団体が
自主運営していることから地域により会場や講演会
イベント、記念品などには工夫が見られます。
成人を祝う儀礼は随分と昔から存在しており、
例えば男子であれば元服
※大人の服に改め、
子供の髪型を改めて大人の髪を結い、
冠親により冠をつける儀式
女子には裳着
※裳という十二単を構成する
着物の一つを着せる儀式。
これにより結婚などが許可されました。
などがありました。
しかし私たちが経験してきた、
または、想像する成人式の歴史は
そう古いものではなく、1946年に
埼玉県北足立郡蕨町にて開催された
青年祭がルーツとなっているとされています。
当時は終戦間もない時期でしたから、
復興を担う青年を激励して
明るい希望を抱いてもらうために開催された、
とWikipediaには書かれています。
この成年式が全国に広まり、
現在の成人式になったとのことです。
この青年祭に影響を受け、日本国政府は
1948年に公布・施行された祝日法により、
おとなになったことを自覚し、
みずから生きぬこうとする
青年を祝いはげますという趣旨のもと、
翌年1949年から1月15日を成人の日と制定し、
ほとんどの地方公共団体では
この日に成人式が開催されるようになりました。
今ではいわゆる「ハッピーマンデー制度」により、
成人の日は1月15日ではなく、
毎年1月の第2月曜日になっています。
2.多様な成人式
私が成人式を迎えたのは
1994年度のことで、この頃はだいたい
男子がスーツで女子が着物
という装いが定番でした。
今でも続いているかもしれませんが、
新成人が騒ぎを起こしている、
というニュース報道はまだなかったのでは、
と記憶してます。
ニュースで成人式の騒動が
またたく間に広がってしまったこともあるのか、
成人式の多様性というと「どれほど荒れているか」
を想像してしまうのですが、
地方公共団体が主催するゆえに各地の成人式は
工夫をこらしたものになっています。
有名なところでは、
千葉県浦安市の成人式は
東京ディズニーランドで行われますし、
愛知県安城市の成人式は
デンパークで行われています。
すでに閉園してしまいましたが、かつては
福岡県北九州市の成人式は
スペースワールドで開催されていました。
市区町村にいる対象の新成人をすべて
ホールなどに集めて開催する
地方公共団体もあれば、
愛知県名古屋市のように小学校の学区ごとに
成人式を行っている地方公共団体もあります。
プログラムも多種多様で、たとえば
石垣島の石垣市白保地区では、
新成人が地区住民を集めて成人したことへの喜びと
地区への感謝を踊りで表現する、
という行事が伝統的に行われています。
民間企業や、自衛隊や海上保安大学校では、
個別に成人式を行っているそうです。
これは、交代勤務やシフト勤務、
また全寮制であることなどから
地方公共団体の成人式に参加できないためです。
海上自衛隊員で「しらせ」に
乗船中だった場合は、南極で成人式を行うなど、
先に成人になった人々が新成人を率先して祝う
パーティのような雰囲気を感じるのは、
私だけでしょうか。
海外では日本のように、
全国一斉でそれぞれ行われる
祭典を行う国はほとんどないようですが、
地域や部族により伝統的な儀式を
行っているところもあると聞きます。
3.さて、息子へのプレゼントはどうしよう?
みずから生きぬこうとする
青年を祝いはげます。
この成人式を迎える息子さんに親として
どんなプレゼントを送ることがいいのでしょう?
ギフトカタログで知られる
リンベル社が行った調査によると、
成人祝いに喜ばれるプレゼントは次のとおりです。
1位 現金
2位 財布・腕時計
3位 スーツなど社会人としてのファッションアイテム
4位 名刺入れなどのビジネスグッズ
5位 商品券・ギフトカード
1位 現金
2位 財布・腕時計
3位 スーツなど社会人としてのファッションアイテム
4位 プライベート用のファッションアイテム
5位 名刺入れなどのビジネスグッズ
どちらも現金が1位というのは
なるほどなぁと思いつつ、
親としては少し寂しい気もしますね。
一生モノがうれしいか、
旅行券や食事券などがうれしいか。
という質問項目では、7割以上が
一生モノがうれしいと答えています。
ここからも、もらってうれしい
成人祝いランキングの1位から5位までは
男女ともにうなずけるところです。
ランキング結果と、一生モノというキーワード。
ここからプレゼントを考えてみると、
万年筆やカバンなどのビジネスグッズも
プレゼントの候補になりそうです。
しかし成人式は一生に一度ですし、
親として「成人おめでとう」のメッセージを
プレゼントに託すならば一工夫したいところ。
また私がおすすめしたいプレゼントは、
社会人として使えるオーダーメイドスーツです。
近年はスーツも、あらゆるお店で格安となり、
使い捨てのような使い方ができるような現状です。
社会人になると、
仕事によっては毎日着るものですから、
そういった使い方も需要があることは納得です。
しかしあまり知られていないのかもしれませんが、
きちんとしたオーダーで仕立てたスーツは
お直しが無料なので、ちょっとした
サイズの変化にもテーラーが対応してくれます。
生地選びからスーツを
フィッターさんとの対話でつくりあげていくので、
愛着もひとしおですし、ブラッシングや
スチームがけなどの手入れをしたくなるものです。
既製服に比べると時間もお金もかかりますが、
一生モノのスーツを一着つくると考えれば、
コストパフォーマンスもいいことに気づきます。
お父さんとのリンクコーデで仕立てる。
まさに世界で唯一つだけの、一生モノのビジネスアイテムですし、プレゼントです。
4.リンクコーデでスーツを贈ろう
私の場合、スーツを
リンクコーデで贈ろうと決めてからは
行動も早く、テーラーをインターネットで見つけて
息子とともに訪問する日を予約しました。
スーツをつくろう、と息子に提案すると
「既製服でいいよ」と最初は遠慮していましたが、
この機会に一生モノの、一緒に歳を重ねるスーツを
つくっておこうと話し、
お父さんも揃いで仕立てるよと伝えると、
何やらうれしそうだったのが印象的でした。
フィッターさんとの対話から
生地選びやスーツの型、また本切羽や
チェンジポケットなどの細部を決めていきます。
採寸をとり、
3週間でスーツを仕立てられるとのことで、
帰り道は出来上がるスーツを
息子とイメージしながら、会話に花が咲きました。
そして4週間後にテーラーを訪問すると、
フィッターさんから2着の揃いでつくったスーツを手渡されます。
仕立てたリンクコーデの
オーダースーツ。
身体へのフィット感はもちろんいいもので、
息子も「これなら毎日でも着ていきたい」
と喜んでくれます。
はじめてのスーツがオーダーメイドということで、
息子がスーツを選ぶ目も厳しくなりそうですが、
社会人として大人として、
いいものを見る目を養ってほしい
という希望もあったため、私としては満足です。
同世代の子よりもお金は必要になりそうですが、
その分仕事を頑張るエネルギーに変えてくれれば、
父親としてもうれしい限り。
私自身もこのスーツを着るたびに、
息子のことを思い出しそうで
いい買い物をしたなと思いました。
5.最後に
ということで、リンクコーデで仕立てた
オーダーメイドのスーツを紹介しました。
私の体験談でもあり、
あくまでも個人的な感想を交えているのですが、
参考になる方がいらっしゃれば嬉しいです。
成人式にスーツを贈るといっても、オーダーメイドの他には
既製服であっても著名なブランドのものを贈る
という選択肢もあります。
しかし個人的にはやはりオーダーメイドが
それもリンクコーデがオススメです。
なぜなら息子さんもきっと、
お父さんとのリンクコーデで一緒につくった
はじめてのオーダーメイドスーツに、
勇気づけられるときがあると思いますので。
父親として、我が子の門出を「頑張れ」
というメッセージが伝わるように、
プレゼントも選びたいですね。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
いい成人式のプレゼント選びを!!